学校一のモテ男といきなり同居

そのとき、部屋の明かりがパッとついた。




よかった……。




そう思うものの、明るい部屋の下で目にした草野くんの表情はかなり冷たいモノだった。




さっきの言葉もそうだけど、その顔つきを見ていると、




郁実を想う気持ちを、全て否定された気がしてショックを隠せないあたしは、




「今日はありがとう……もう、大丈夫だから。帰って」




と、優しくしてくれた草野くんに、恩を仇で返すような言葉を放ってしまう。




他にもっと言い方があるはずなのに、それができない。




拒絶の反応を示したあたしの方へ、草野くんが歩いてくる。




バッと手を振り上げるのがわかって、体がビクッと震えた。




だけどそれは、あたしを叩こうとしたんじゃないことがすぐにわかった。




「怖かった?」




クスクスと笑う声が、今は恐怖以外の何物でもない。




あたしの言い方も悪かったけど、




怯えてるって知ってて、こんなマネをするなんてヒドいよ……。




黙って見上げていると、いったん真顔になった草野くんが薄く笑った。




「俺が、三沢さんを傷付けたりするわけがないだろ?だって君は……俺の大切な作品の一部なんだから」











いつか、草野くんの言葉にゾクッとした覚えがあるけど……




今もまた背筋が寒くなった。




どうしてなの?




親切にしてくれているのに、なんだか妙な空気感。




郁実のとはまた別の、異質なオーラ……。