学校一のモテ男といきなり同居

「せっかくいい雰囲気だったのにね」




ポツリと呟く草野くんに、急いで訂正する。




「ごっ…ごめんね。あたし、今日はどうかしてるの。もうストーカーはいないのに不安で、草野くんに抱きついちゃったり」




「どうかしてるのは、いつもの君だろ?」




「……え」




「いつまでも思い出にしがみついて、帰ってこないヤツを想ってる。そんなの…自己満に過ぎないよ」




ズキッ……。













そう…かもしれないけど。




あたしだって、苦しい。




郁実を信じたいっていう気持ちと、やっぱりダメなんだ…っていう諦め。




日々その葛藤で、結局は堂々巡り。




出るわけのない答えを、ずっと追い求めている。




それでも……




新しい恋に踏みきれないのは、




会えなくなっても、




忘れられたかもしれないけど、




やっぱり……




郁実が大好きなんだからだと思う。