学校一のモテ男といきなり同居

「もう…逃げられないよ。どうする?」


優しく見つめられ、ドキドキが止まらない。


あたし…ダメだよ。


草野くんにドキドキしてる場合じゃない。


あたしには…


郁実が……。


「俺は、笑顔の三沢さんが好き」


「えっ…」


「井上がいなくなってから、ずっと顔が暗いよ。恋愛してる子の顔じゃない」


「う……ん」


「そんなに辛い思いをしてまで、想っていたい?俺には、義務にしか思えないよ」



「義務なんかじゃ…」



「井上を、裏切るのが怖い?井上が戻ってくるまでの間だけでも、俺を頼っていいよ」



ジッと見つめられ…



動くことができなかった。



草野くんの手が、あたしの頬を軽くなでる。



その部分が熱を帯びたように熱くなり、恥ずかしくて目線を外した。


「誰にも言わないから……俺たちだけの秘密にしよう」



草野くんが笑みをこぼし、あたしの唇を指で弾く。



背徳の香りに誘われ、目を閉じそうになったそのとき…。










突然、



部屋の明かりが消えた。



「きゃあっ!!」



思わず、草野くんにしがみついた。



「大丈夫…静かに」



息をひそめ、しっかりと抱き合う。



こんなに大胆な行動をしていることにも驚くけど、



一体何が起きたの?



まるで…



あの日と同じ。