「じゃね!友ちゃん、また明日!!」



あたしは友ちゃんを置いて、駅まで全速力で走る。



アイツが帰るまでに戻って、荷物全部まとめてやる!



宅配で海外に送りつけたっていいんだから。



怒りに満ちたあたしは、もう噴火寸前。



家に着くと、すぐに井上くんの部屋に向かった。










――ガチャッ。



……あれっ、カギがかかってる。



この部屋、カギなんて閉めたことないんだけど!?



ドアノブが壊れそうなほどガチャガチャとやっていると、後ろから引っ張られた。