学校一のモテ男といきなり同居

街灯の陰に、人がいるような気もする。




う……ん、わかんない。




だけど、ホントに怖くなってきた。




1階におりると、草野くんが廊下に立っていた。




「大丈夫?顔が青いけど…」




心配そうにあたしを見つめる瞳。




青いのか自分ではわからないけど、そう言われるってことはそうなのかな。




「大丈夫…」




とりあえず、そう言ってみる。




「俺、そろそろ帰るよ。もう遅いし」




時計の針は23時を指している。




「そうだよね、遅くまでありがとう」




「三沢さんのためなら全然。一緒にいられて楽しかった」




草野くんの笑顔を見ていると、ホッとする。




不安だし、できればこのままここにいて欲しいけど、そんなのダメだよね……。










玄関で靴を履きながら、草野くんが腕時計を見る。




「お母さん、何時頃戻るの?」




「うーん、どうだろ。まだ連絡ないし、まだ帰って来ないかも」




「そっか」




草野くんに、行かないでって言いたい。




でも…ひきとめるのも悪いし…。




「……明日、また美術室に来て。今日の続きをしよう」




笑顔を見せて、草野くんはアッサリと帰って行った。




そうだよね……時間も遅いし、いくらなんでもこれ以上長居はしないか。




満月だし、




外に人がいるかもだし。




ヤダな……。




特に今日はひとりになりたくないよ。