学校一のモテ男といきなり同居

郁実のことは悩みどころだけど、



パスタを作っている間、家にひとりじゃないことに安心感を覚えた。




ストーカーはもういないのに、たまに家にひとりだとやっぱり怖いときが、あるから……。




「草野くん、もう少しかかるからテレビでも見ててね」




リビングを覗くと、草野くんの姿がない。




……あれっ?




家の中は静まり返っている。



どこに行ったの?










探そうとすると、トイレから水の流れる音が聞こえてきた。



…なんだ、トイレだったんだ。



もしかして、帰っちゃったのかと思った。



ホッとして、またキッチンに戻る。



こんなひとりの夜に、



家に草野くんがいて嬉しいって思うのは、



イケナイこと?



郁実への裏切り行為?



そうは思うものの、ひとりでいることに対する不安な気持ちを誤魔化すことはできない。



今、あたしに必要なのは…



やっぱり、



いつでも会える、



すぐ駆けつけてくれる、



そういう存在なのかな……。