学校一のモテ男といきなり同居

「うちは、両親共に医者なんだ。だから普段家には誰もいなくて…」




「そんな、大変じゃない。いつもコンビニで買ってひとりで食べてるの?」




「そうだよ。慣れたし、なんともない」




そう言う草野くんの表情は暗い。




「それなら絵が完成するまでの間だけでも、ウチで一緒に食べない?」




「そんな、悪いよ…」




「大したご飯じゃないけど、コンビニのお弁当よりはマシなはずだから…ねえ、どうかな。あたしの家で食べるのが嫌じゃなければ」




郁実がいなくなって、夕飯の作りがいがないってお母さんもいつも言ってるし。




草野くんのことを話せば、きっと賛成してくれるはず。




「嫌なわけない……マジで嬉しい、三沢さんってホントに天使みたいな子だね」




「天使なんて!とんでもないよっ。野獣みたいな女だよ?」




「野獣ってなに?俺には、素敵な女の子にしか見えないけど」




そういうことを真顔で言われると、ホントどうしていいかわからなくなる。



今のあたし、真っ赤かも。














「草野くんって、口がウマいよね…」



「本音しか言わないよ」



「あ~、もおダメ。あたしそーいうの慣れてないから。恥ずかしいっ」



「井上は、言わなかった?」



「え?」



「学校中の女を落とすのなんて余裕だったし、三沢さんもアイツのホメ言葉にやられたんだろ?」



学校中のって、それは言いすぎ。



ズキン、と胸が痛む。




「最初からは、言われなかったよ……」




「へえ」