学校一のモテ男といきなり同居

「ここでこうしていても仕方ないし、送るよ」



「うん……」




肩を抱かれ、そのまま家まで連れて行ってもらう。




さっきまでは不安でいっぱいだったけど、




草野くんのおかげで、だいぶ落ち着いていた。




「上がっていって?昨日のお礼も、してなかったよね」




「そんな、いいんだ」




「ううん、それじゃあたしの気がすまないから。あ……迷惑だったら、気にせず帰ってね」




「迷惑なわけないし。ホントにお邪魔してもいいのかな……」




「もちろん。お母さんも、草野くんなら大歓迎だよ。ただいま~」




家に入ると、いるはずのお母さんがいなかった。











テーブルの上に、メモが残されている。




【お友達と映画をみに行ってきます!遅くなるから、先に寝ててね】




……そうなんだ。



「お母さん、いないみたい。草野くん、お腹すいた?簡単なものでよければ作るね」




「ええっ、三沢さんの手料理が食べられるの!?俺って幸せ者じゃん!!」



ガッツポーズで幸せを噛みしめている風。



いつも落ち着いている草野くんだけど、



感情露わに感激している姿が、なんだかかわいい。



「ご飯食べて帰っても大丈夫?家の人、用意してるんじゃないかな」



あたしが問うと、草野くんの表情が曇った。



「問題ない。いつもコンビニ弁当だからね」



「えっ……そうなの?」