学校一のモテ男といきなり同居

「ありがとう……だからだね、どこも痛くない……」




「アハハハハ、全然。俺だって、三沢さんを落としたくなかったから、必死」




ケラケラと笑う砕けた感じに、心が和む。




「草野くん、運動神経がいいんだね。よく間に合ったよね」




「まあね。お礼に、一緒に帰ってよ」




「うん……えっ!?」




「実は俺、三沢さんのファンなんだ。いいなーって、実は前から思ってた」



「ええええっ、何言ってるの?」



草野くん、あたしをからかってる?



こんなこと突然言うなんて、びっくりだよ!








「マジで。今は、付き合ってるヤツとかいないの?」



「かっ……彼氏が、います!!」



急いで答えると、面食らってる。



「いるんだ?そういう噂聞かないけど…」



ちゃっかりリサーチされてるし。



だけど、一応いるんだもん。



「前、ウチの学校にいた……井上くん。覚えてる?」



「覚えてるけど……留学したんじゃなかったっけ。まだ付き合ってたんだ?そっか、遠距離?」



あたしはコクリと頷く。



そこへ、友ちゃんが先生を連れて戻ってきた。