学校一のモテ男といきなり同居

「やっぱ真央が学校にいる間に行って来ようと思って……昼にミキオから連絡が入って、様子が変だったから…問い詰めた。

で、急いでこっち戻って、助けに来たら真央が倒れててビビった。もう…大丈夫なんだよな?」



「うん。あの夜のこと思い出しちゃって…そしたら発作みたいになって……」



脳裏に、ストーカーのこと、今日の男の人のことがフラッシュバックする。



鼓動が早くなり、なんだかまた気持ちが悪くなってきそうになったら、郁実が慌ててあたしの背中に手を添えた。



「悪かった、もういいから……それ以上、思い出すな」



「う……ん」



道端で人目もはばからず、抱きしめられる。



安心する……。



近くを歩いている人が少ないとはいえ、こんなこと…いつものあたしなら耐えられない。



だけど今は、郁実の腕に包まれていたかった。








「もう帰っても、平気?」



少しして、郁実があたしの髪を撫でる。



「大丈夫…だよ。郁実がいてくれたら、発作なんて起きないから」



「そ…か」



だから、



ずっとあたしの側にいて欲しい。



こうやって、いつも手の届く距離にいて欲しいよ……。