学校一のモテ男といきなり同居

驚きすぎて、言葉が出てこない。



「だから…こいつのこと、もうイジメないでくれる?側で見てやれないから…」



あたしの肩に手を置いたまま、白雪ちゃんにそんなことを頼んでいる郁実。



何の話……?



現実が受けいれられない…。



突然すぎて、頭がついていかないよ…。



しかも、どうしてそんな話を白雪ちゃんにだけ話して、あたしに直接言ってくれないの……?










「……や、だよ」




ポツリと口から出た言葉。




「真央…ゴメン。親父とじっくり話し合った結果なんだ。そうするのが、一番いい方法だってわかった」




申し訳なさそうに話す郁実に、返す言葉がない。




嫌だけど、郁実がそう思うなら…笑顔で送りだすのが彼女の努めだよね?



あたしは…



ダダをこねるような、わからずやじゃない。



悲しいけど、グッとこらえる。



「わ……かった。郁実が言うなら…我慢する…」



「我慢するとかじゃなくて、受け入れて欲しい。遠距離だし、連絡も週に1回できるかどうか」



そ…うなんだ。



そんなに、少ないんだ!?



あたしとなら遠距離も頑張れるって言ってた郁実の言葉が、空言のよう。



ううん、頑張るっていう郁実にウソはないよね。



あたしが……無理なんだ。



最初は、おじさんについて行った方がいいなんて、



簡単に口にしてたけど、



実際にそういう状況になってみたいと、答えが見えない。



ホントは……



どこにも行って欲しくない。



ずっとずっと、



あたしの側にいて欲しいよ……。