学校一のモテ男といきなり同居

仲直りをしたところで、チャイムが鳴った。



いつの間にか、昼休みに突入。



あたしたちは、急いで教室に戻ることにした。



今までだったらありえないけど、白雪ちゃんと肩を並べて歩いていると、



通りすぎる生徒たちが目を丸くしてコッチを見ている。



そうだよね……。



今までほとんど話したことがないあたしたちが仲良く一緒に歩いていて、



しかも今日だって、あたしがトイレで白雪ちゃんと揉めてたのはみんなも知ってるはずだから。



「あたしたち、今日から親友だから。ねーっ、真央」



白雪ちゃんが肩をくんで、そう説明するのを見て、周りにいた生徒も表情を和らげる。



あたしの教室の前に着くと、白雪ちゃんはあたしに手を振りながら、ギャルと一緒に自分たちの教室に入っていった。









まさかのまさか。



白雪ちゃんと友達になっちゃった。



郁実のことで一時はどうなるかと思ったけど、仲良くなれてよかった。



教室に入ると、友ちゃんが駆けよってきた。



「真央!!大丈夫？また文句言われたの!?」



「ううん、仲直りしたの」



「へっ……仲直り!?」



驚くのも無理ないよね。



さっきまでの一連の流れを、お弁当を食べながら、友ちゃんに説明した。