学校一のモテ男といきなり同居

「ヤダ……やっぱり、デビューしちゃダメ」


「…はぁ!?」


「寂しいよ……あたしの側から、いなくならないで……」


ギュッと、井上くんに抱きついた。


自分でも気づかないほど、こんなに好きな気持ちでいっぱいになってる。


井上くんが、いなくなるなんて…嫌だよ。


「やっと、素直になったなー。一応、学業優先ってことで、仕事はセーブしてもらうつもり。

だから、年明けまでは忙しいけど、それからは大丈夫なはず」


「えっ…そうなの?」


顔をあげると、してやったり顔の井上くんがいた。


はっ…ハメられた!?


「デビューするのは夢だけど、真央とイチャイチャするのも夢だった。

まさか、こっちが先に叶うなんてなー。ラッキー」


なっ……!


急に恥ずかしくなってきて、あたしの顔は一気に熱くなった。


「いなくなる、みたいなこと言うから…。ひどい!ホントに不安になったのに」



「ハハッ。でもさ、とりあえずオーディションに受からないと、まだ何もわかんないわけよ。

今できることは、しておきたいから」