学校一のモテ男といきなり同居

「真央~、ふたりっきりだな」



……え。



井上くんが、あたしを抱く手に力が入る。



「ちょっ……」



「もうとっくにチャイム鳴ったし、当然2時間目はサボり」



「えっ、チャイム鳴ったの!?」



話に集中し過ぎてて、全然聞こえてなかった……。








「っていうか、手……離してよ」



「んだよ、さっきまで積極的だったくせに」



「それはっ……」



「あー、もー。時間ねーから」



「だったら、早く教室に戻ろうよ……」



「そーいう意味じゃ、ねーの」


井上くんは、あたしの顎をつまみ、軽く引きあげた。


それによって、


上を向かされる、あたし。


う、わっ!


井上くんの、ドアップ!!


顔がすぐ近くにあって、ドキッとした。


固まってると、


目の前の井上くんが、フッと笑う。


「いい加減素直になってくんない?真央と、こうやってられんのも、あとちょっとだし」


「家に帰れば、嫌でも一緒なんだし……」



「そうじゃない。デビューすれば、当然忙しくなるし、学校でこんな風に過ごせなくなる」