それだけ、
井上くんを好きになるのが、あっという間だったから……。
人の気持ちって、それだけ揺らぎやすくて不安定。
井上くんが少し腕をゆるめたから、やっとのことで声を出すことができた。
「くっ……苦しいよ。そんなに、ギュッてしないで……」
「あ、わり~。つい」
苦笑している井上くんの胸を軽く押して、少しだけふたりの間隔を開けた。
「それでも……行かないでって言ったら、やめてくれる?」
「え……」
「才能があるから、チャンスなんていくらでも巡ってくるって自分で言ってたよね?
だから、今回は……行かないで……」
一度離れた体を、今度はあたしの方から押しつけた。
井上くんの胸に頬をあてて、ギュッと目を閉じる。
井上くんを好きになるのが、あっという間だったから……。
人の気持ちって、それだけ揺らぎやすくて不安定。
井上くんが少し腕をゆるめたから、やっとのことで声を出すことができた。
「くっ……苦しいよ。そんなに、ギュッてしないで……」
「あ、わり~。つい」
苦笑している井上くんの胸を軽く押して、少しだけふたりの間隔を開けた。
「それでも……行かないでって言ったら、やめてくれる?」
「え……」
「才能があるから、チャンスなんていくらでも巡ってくるって自分で言ってたよね?
だから、今回は……行かないで……」
一度離れた体を、今度はあたしの方から押しつけた。
井上くんの胸に頬をあてて、ギュッと目を閉じる。


