学校一のモテ男といきなり同居

「今朝だって、寒い…とかってあたしをベッドに引きずりこんだよね!?

あんな風に、無意識にしたんじゃないの?」


「あれはー、真央だからだろ。

半分ボけてたけど、ちゃんと覚えてる」


「なっ……」


「とにかく、保健室でそーいうことは一切してねー。

女がいいように噂するだけ。前だって、白雪の友達に利用されたしなー」


「え…」


井上くんは、フッと軽く鼻で笑った。



「保健室でサボってて、起きたら白雪の友達が俺に抱きついて寝ててさ。

押しのけようとしたら、なんか変な声出すし。

そこを他のヤツに見られたのか、あとでそいつとの噂が出回ってたな」


「じゃあ…なにも、なかったんだ?」


「ああ。そいつ、仲間内で誰が最初に俺を落とせるか賭けてたみたいでさ。

もちろん、白雪はその中には入ってなかったらしーけど…」


ドキドキ…。


「チャラい井上くんなら、そんなことしなくても…すぐに付き合うのに、賭けなんて必要なの?」