学校一のモテ男といきなり同居

「やっぱ、そのことか!!」


なんだか楽しそうな井上くんに、嫌気がさす。


笑い事じゃないんだから…。


「笑わないでよ!!あたしは真剣なんだから。

不潔っ……学校で、そんなこと……最低だよ」


こんな言い方をしたら、せっかくうまくいきそうだったのに、


険悪になってしまうかもしれない。



だけど、それだけあたしの中で、引っかかっていたことなんだもん…。







あたしが責めたあと、井上くんは笑うのをやめた。


そして、うーん…と軽く唸る。


「俺が言っても、説得力ないけどな?そーいう、事実はないから」


「……え?」



「俺、よく保健室でサボるからな。目が覚めたときに、女が隣で寝てることが、たまにあったかな」


「ええっ!?」



「それで、変な噂をたてられて。

アイツら、勝手に入ってくるんだって…俺から誘ったことなんて、ねーから」


「勝手に……」


そんなこと、有り得るの?


そこであたしは、ハッとした。