学校一のモテ男といきなり同居

「井上くん……、保健室で……」



……やだ、声が震える。



それが例え、白雪さんの友達じゃなくても。



保健室でそういうことを……っていう事実が、余計にあたしに不安感を煽る。



学校でできること自体がもう、チャラい以外の何物でもないから。



普通の感覚を持ってたら、そんなこと絶対にできないし……。








「え、俺が保健室で何?」



井上くんはキョトンとしている。



恥ずかしくて……あたし、聞けない……。



「ゴメン……なんでもない」



顔を背けると、井上くんがあたしに顔を寄せる。  



「もしかして…保健室で女と寝てたとか、そーいうこと?」



ドッキーン!!



当てられて、あたしの顔が一気に熱くなった?



赤くなっていたのか、あたしの表情が全てを物語っていたのか、


それを見た井上くんが、お腹を抱えて笑いだした。