学校一のモテ男といきなり同居

「あー…そうだな、そんなこと、言ったよな。確かにあのときは、そう思ったけど……」



「けど?」



「ミキオと付き合うって知って、なんか…モヤモヤして。

マジで、らしくねーんだよ……ずっと、真央のことが気になってる」


井上くんは恥ずかしそうに、あたしからフッと目を逸らした。









「お前の日記を見て、ミキオとは付き合ってないって知って、ホッとしたし……

白雪のことで迷惑かけてるんなら、出て行こうとも思ったけど……なんか、消化不良で」



「…………」



「諦めようって思って、嫌われるのを承知で、今日はキスした……あーいうことすっから、信用ねぇんだよな?」



「もう……しない?」



「……え?」



「他の女の子に、あんな風に簡単にキスしたり……しない?」



あたしのも、ヤキモチと同じなのかもしれない。



あたしにしたみたいに、あんなに簡単にキスできるんだって思うから、すごくモヤッとするんだ。