学校一のモテ男といきなり同居

「そっ……そうだけど、生徒手帳が戻ってきたし」



「ま、別にいーけど」



明らかにふて腐れてる様子。



井上くんは音をたてて雑誌を閉じると、床に放り投げてベッドからおりた。



「一応、お母さんには帰ってすぐに確認したんだよ?井上くんの調子良くなったって聞いたから…」



「ふーん。一応聞いてくれたんだな。それを聞いて、少し安心した」



怒ってるかと思った井上くんが、笑った。



……ホッ。



「元気になったんだよね、よかった…」



「今は薬で熱が下がってるだけ。また夜になったら上がるかも」



「えぇっ、そうなの!?」



「結局、あのあとすぐに病院に行った。医者の薬ってすげーな。すぐに熱が下がった」



「病院に行ったんだ!そっか~」