「いっ…嫌っ!!キャー!痴漢っ!!」


叫びまくると、井上くんが失笑してる。


「風呂に入って、落ち着いて来いよ。俺は、ここで待ってる」


「えっ…一緒に入るんじゃないの?」


「入るかよー。どうせ入るなら、胸でかくしてから言え」


「なっ……」


いちいちムカつくヤツ!


だけどお言葉に甘えて、あたしはお風呂に入った。


お風呂場の扉を閉めて、着替える。






「ねぇ、そこにいてよ?」


「いるっつの、うっせーな」


井上くんは、ぶっきらぼうに言いながらも、ちゃんとそこにいてくれる。


「入ったからって、向こうの部屋に行かないでよ」


「はいはい」


「絶対だよ!?」


「だから、そんなに心配なら一緒に…」


――バタン!!


あたしは速攻、お風呂に入った。