学校一のモテ男といきなり同居

「誰かが外にいるのっ……さっき部屋の外で物音がしてきて……」



「……え?そんなヤツ、いなかったけど?」



井上くんは訝しげに外をうかがう。



「いたの!!!何度も何度もチャイムを押して……」



――ガサガサッ!!



「きゃあああぁぁぁっ!!!!」



更に井上くんに抱きついた。



そしたら井上くんが、大笑いをしている。



「お前、ビビりすぎだから!猫だって」



「へっ……猫?」








ジッと目を凝らしてみれば、窓の外に金色に光る目玉がふたつ……って、



それも怖いし!!!



だけどホントに、猫だった。



「にゃ~あ」



かわいい声で鳴いて、窓の側に置いてある植木鉢に体をすり寄せている。