学校一のモテ男といきなり同居

そのとき、うしろから黄色い声が聞こえてきた。



「きゃーっ、郁実くん!どうしたの?」



アイツ……もっと時間ずらしなさいよ!



これじゃ、別々に来たってあんまり意味ないし。



みんなが怪しむよ。



ウンザリしながら振りむくと、



そこには、顔に大きめの絆創膏を2枚貼った井上くんがいた。



……あれっ?



いつケガしたの!?







「来る途中でチャリが溝にハマって、このザマ。おかげで遅刻だぜ~」



井上くんは苦笑いしながら、自分の顔を指してる。



「あたしが手当してあげるっ」



「ちょっと、どいて!あたしがっ!!」



井上くんの周りでギャルが騒いでいる。