学校一のモテ男といきなり同居

「とにかく、警戒しろよ。生徒手帳で、住所バレてるだろ」



そ……そうだった。



「変な人に盗まれたんだとしたら、やばいよね」



「盗ってる時点で、ヤバいヤツだろ?ホントにお前は……」



井上くんは呆れた顔で、あたしの手からカバンを奪う。



そして、自転車の前カゴにそれを突っ込んだ。



「学校行くぞ」



「うん…」



今さら歩いていくのもなんだし、素直に井上くんの自転車に乗せてもらうことにした。



それに、しばらく話さないですむしね。







自転車に乗せてもらっている間、頬に風を受けながら井上くんの香りが鼻腔ををくすぐる。



この香りに、安心するなんて……



やっぱりあたしはどうかしてる。