――――プルルルル。
扉が閉まる音が聞こえ、ハッと目を覚ました。
熟睡してたから、乗り過ごした可能性が高い。
駅名を確認して、あたしは慌てて電車を降りた。
「はぁっ……」
今、何時?
スマホを見ようとして、サーッと青ざめた。
……ない。
カバンも、スマホも、
なにも持ってない。
車内に置き忘れたんだろうけど、電車は既に行ってしまった。
ショック…。
ここで落ち込んでても仕方ないから、駅員さんに相談することにした。
終点の駅に電車がついたら、車掌さんが確認してくれることになった。
時刻は、9時。
どうしよう…遅刻しちゃった。
友ちゃん、心配してるよね。
連絡しておいた方がいいのかな。
そうは思うけど、スマホがないと連絡先がわからない。


