学校一のモテ男といきなり同居

あんなに嫌いだった井上くんなのに、



一緒に住んでるって思うと、なんだかドキドキする。



妙に意識し始めてる自分に、驚いた。



「おいーっす!」



「きゃーっ!!」



いきなり後ろから抱きすくめられ、心臓が飛び出るかと思った。



同時にフワッと香る、井上くんの香水の香り。



や……やばい、クラクラする!



朝から血圧上がりすぎて、あたし倒れちゃうかも。







「真央~、眠い…」



「はっ……離れてっ、離れてよっ!!」



ブンブンと井上くんを振り払おうとするも、あたしの胸の前にダランと垂れ下がる腕や、



背中に密着した体が重くて、どうすることもできない。



「ゴホゴホ……今日も休もうかな……真央、付き合って」



「はいっ!?」



また仮病に付き合わされるのは、ゴメンだってば!



お母さんはあたしたちのやり取りを、微笑みながら見ている。



これじゃまた、一緒に休めって言われかねないよ!