「それならそいつを俺に会わせろよ。確認できれば、信じてやる」


「別に信じてもらわなくてもいーけど?」


「どんなモノ好きがコクってきたのか、見たいし」


「はぁ!?」


「郁実~、かわいがってんだ?この子のこと」


あたしと井上くんを見て、カズがクスクスと笑ってる。


このやり取りの、どこがかわいがられてるの!?


「おもしろいオモチャだろ。イジメがいがある」


なっ…!


井上くんはそう言ったあと、カズとなにやらコソコソ喋ってる。


ふたりで笑って、あたしはアウェイ。


どーぞ、ふたりで楽しめば?


あたしは友達の家にでも行くから。


そう思って自分の部屋に戻ろうとすると…。