高校生活2年目。


夏休み明けの2学期初日。


白に紺のラインの入ったセーラーに、学校指定の白のソックス、黒のローファーを履いて出かけようとしていたところ、


玄関で後ろからお父さんに声をかけられた。


「真央、ちょっといいか?」


「えっ、急いでるんだけど!」


夏休みボケで支度に時間がかかってしまったから、遅刻ギリギリの時間。







「突然だが、上司のお子さんを、数か月ウチで預かることになった」


「えー、そうなんだ!?」


お父さんの上司といえば、たまにウチに来てくれる和田さんのことかな?


すごく素直でかわいい小学生の男の子なんだよね。