「あおい~、いつまで準備してんの! 入学早々遅刻なんてや―よ、もう」 「ちょっと待って~、あと少しだから!!! よしっ、完璧!」 鏡の前で最終チェック、 入学式には自然と気合いが入ってしまう。 「もう!お母さん達先行っちゃうからね!!」 「お姉ちゃん早く~」 「ごめんごめん!」 急いで階段を降りたせいでせっかく整えた髪も元どおり。 不安と期待で胸を弾ませながら、私は "高校生" として学校に向かった。