化学で電子で不思議な彼女

『彼女いないんでしょう?ねぇ、私、まだ…修也のこと、好き。』

「悪りぃ。俺、お前のこと、」

『言わないでよ、ねぇ、お願い、私、修也以外の人じゃ、ダメなんだよ…。』

そのまますがるように抱きつかれた。
そこへ沢嶋と江崎が来た。

え、なんで二人でいんの?

と思ったが、その後沢嶋がぶっ倒れたからそれどころじゃなくなった。

いくら肩を揺すって名前を読んでも、遠い目をしてピクリとも動かない。

そしてゆっくり沢嶋は目を閉じた。

それでとりあえず保健室まで抱えてきたら、

養護の先生に

『貧血ね、目が覚めるまで寝かせておきましょう。』

と言われて、今に至る。


「…まー、春菜には、ちゃんとそれ、伝えてやれよ?」

「…母親か、オメェ。」

「…るせぇな、つか、さっさと沢嶋さんとも仲直りしろよ。…じゃ、俺…授業始まるから戻るわ。じゃ。」

「…ん。」

俺は江崎を見送ると、沢嶋の頭をそっと撫でてやった。

「…川村君は残るの?」

「はい…。」

「そう。でも、あまり授業出ないとまずいんじゃない?ほどほどに。」