化学で電子で不思議な彼女

修也side

「……おい、」

「………。」

「おい、川村!」

ハッとして顔を上げた。

「…あぁ…何?」

「お前、授業は?」

ドアのところに立っている江崎が俺を睨むように見ている。

「……サボる。」

「…まーお前なら多少サボっても平気だろうな。なんてったって秀才だから!」

江崎がははは、と声を立てて笑うと、養護の先生が

「保健室では静かに!」

と小声で言った。

「…すんません。」

江崎はそう言うと、怒られたしー。と笑ってみせた。

「…お前は馬鹿だから授業でねえとダメだろ。江崎。」

江崎の方を振り向いてそう言うと、江崎が、『ひでぇ』と笑った。

「…あ、悪いけど、冗談ここまで。」

急に江崎が真顔になった。

「…どーゆーつもり、なの、お前。」

「…何が?」

「…春菜の事。」

「…あー…さっきの?」

俺はベットに寝ている沢嶋の毛布をもう一度かけ直した。