『あの…。どこに行くんですか。てゆーか腕引っ張らないでくれませんか。痛いです。』

私がそう言うと、彼は手を離し、走るのを止めた。

「ごめん!なんか早く皆に真ちゃんのこと見せたくて!」

皆?一体誰の事だろうか?

『皆って?てかどこに行くつもり何ですか。』

「皆って言うのは僕の仲間!で、屋上にいるはずだからそこに行くつもり!」


…なんとなく察しがついた。

この人の外見ど仲間"というワードから、きっと族かなんかだろう。

「だから着いて来てもらってい―『嫌だ。行きたくない。』…なんで!?」