「・・・そう」





姉貴の瞳が悲しげに揺れた。





姉貴も本当はわかってるんだと思う。





あの時の自分が間違っていることを・・・





「姫華は俺だけのものだ」




誰にも渡さない





お前に色々背負わせちまうけど我慢してくれよ?





極道の世界がどんなものか、俺の見ている世界をお前にも見せてやるよ。





俺は姫華の頬を優しく撫でた。





「愛してるよ、姫華」