ジト━っと誠二さんを見ていた私だったが、誠二さんが夏を連れ去ってしまった。





デートに出かけたのか?





いいなぁ〜なんて思っていると・・・





「姫華、夏休みの宿題出来てるのか?」





お兄ちゃんが不安そうに言った。





報告が遅れましたがもう、夏休みは残り1週間!!





どんだけ私は陽翔さんと一緒にいたのよ!!





「これっぽっちも出来てません・・・なんなら宿題が何かも分かりません・・・。」





誰かさんのせいでね!!





隣にいる人を見上げて睨んだ。





「誘ってるのか?」





「誘ってません!!デートは出来ませんから!!」





夏休みの宿題しなきゃいけないからだけど!!





地獄の始まりだ・・・





私は知らなかった・・・本当に地獄の始まりだってことに・・・