「それでも俺はお前を姫にした。何でか分かるか?」





私は首を横に振る。





「守るものがあることは強さになる・・・俺はお前を姫にしたことで強くなった。お前を好きになってから強くなった。」





「うん・・・?」





結局何が言いたいの?





「だから、お前は力がなくてもいいんだ。心が強い・・・俺に白夜の奴等に力を与えてる。それだけでいいんだ。」





玲くんは私が欲しい言葉をくれた。





「私、姫でもいいの?」





「あぁ、白夜の姫になれるのはお前だけだ。」





そう言って玲くんは私の唇を塞いだ。