「如月・・お前は姫華を連れて帰れ。」





私とは一切目を会わさずに陽翔さんは玲くんだけにそう言った。





「あぁ・・悪いがそうさせてもらう。」





「早く行け」





私に背を向ける陽翔さん





「陽翔さんっ!頑張れ!!」





私は陽翔さんの背中にそう言った。





陽翔さんは片手を上げた。





もう、陽翔さんは闇には落ちない。





前だけを見て・・陽翔さん