「俺は如月を許さない。俺の顔につけた傷が消えない限り・・・」





「どうゆうことなの?」





この傷を玲くんがつけたって言いたいの?





「これはあいつがつけたんじゃない。白夜の下っ端につけられた。でも、この世界では下っ端の行いは総長に責任がある。」





「そんなの・・おかしいよ。だって、私が知ってる暴走族は喧嘩して傷をつくるのは当たり前、その事に文句があるなら暴走族なんかしなきゃいいじゃない。」





彼の顔は歪んでいた。





「俺には愛していた女がいた。でも、ソイツはこの顔の傷のせいで逃げたッ俺を捨てたんだ!!!!」





彼の顔には涙はなかったけど、心は泣いていた。