パン

私は、走り出した。

負けたくない。

私は、強気で走った。

私と宇野さんは、今一緒ぐらいだ。

絶対勝ちたい。

やっぱり宇野さんは、手ごわい。

なかなか抜かせない。

後ちょっとで終わる。

そんなの嫌だ……

えい

私は、ゴール目前に宇野さんを抜かした。

ヤッタ。

1位だ。

私は、元の場所に戻った。

宇野さんは、悔しそうな表情をしてた。

次々と種目が終わっていく。

「プイグラム15番男子騎馬戦」

お兄ちゃんが騎馬戦に出る。

お兄ちゃん、頑張って。

私は、見ていた。

お兄ちゃんは、1番上に乗ってて鉢巻を取っていく。

お兄ちゃん、本当にすごいなぁ。

騎馬戦は、お兄ちゃんのクラスが勝った。

次々プログラムが進んで運動会が終わった。

運動会が終わって教室に戻った。

教室に戻ってお茶をしっかり飲んだ。

ふぅー。

「由梨、1位だなんてすごいね。宇野さんにも勝てたし。私は、残念だけど1位じゃなかたけど……」

若葉が言った。

「若葉もすごかったよ。ちゃんとペアの子と息合ってたし」

「そうかな。そうだといいけど。そう言えばさっき宇野さん、廊下に居たよ。多分、由梨を呼びたいと思うんじゃないかな? 廊下に行って見て」

「うん」

私は、教室から出た。

若葉の言う通り宇野さんが居た。