「俺が傍に居なくても、泣くなよ?」 「泣きません。てゆーか、永遠の別れってわけじゃないでしょ?」 相変わらず笑う麻実。 「学校一緒だし、会おうと思えば会えるよ。 だから私は大丈夫」 「……そっか」 永遠の別れなんかじゃない。 それが希望。 「色々ありがとね。じゃあね」 手を振る麻実に俺も手を振る。 「またな」 好きだよ。 今はまだ、言えないけれど。