麻実ちゃんたちが傍に居てくれる。 それが私を安心させた。 「ねぇ、雨降ってきちゃったね……誰か傘持ってる?」 私は首を横に振り、薄暗い外を見つめる。 天気予報では、雨は夜からだったはず……。 何か嫌な気分だ。 「冬馬さん呼ぼうか。 たまにはアッシーになってもらお!」 携帯を開きメールを打ち始める麻実ちゃん。 私はまた外を見、小さくため息をついた。