私に、惚れてる……。 そうなの、かな。 でも私と良明くん、付き合うなんてもう無いよ? 良明くんも、それわかってると思う。 「……ねぇ、実は麻実ちゃんに会いに来てるんじゃない?」 休み時間のたびにそう感じていた。 第一声こそ「美和ちゃん」だけど、近くに来たらほとんど麻実ちゃんと話してる。 ほんとは良明くん、麻実ちゃんのこと……。 「そうなら嬉しいけどね」 どこか遠くを見つめ麻実ちゃんは笑ってる。