私は美穂の後ろに女の人が一人立っていることに気づいた。

―――プリクラの人だ……。

悠斗の横で、Vサインしていた頃よりだいぶ痩せている。

けど、おっとりした雰囲気は変わっていない。


「可奈子!」

突然、叫ぶように声を上げた悠斗が駆け出した。