その時、ちょうど目の前を通り過ぎて行く慶一郎の腕を掴む俺。
「慶一郎! お前もアシスタントだろ? シャンプーはお前がやってくれ!!」
「えー!? 僕、瀬名さんのアシスタントじゃないもん!」
「俺、元サッカー部。今度飲みやる時はお前も誘うから!!」
「やりましょう!!」
即答&速答!!
でも、とりあえずクリア!!
慶一郎が男好きでよかったぜ。
シャンプー台に移って、液を流している時に慶一郎が俺に聞いてきた。
「瀬名さんの印象よかったでしょ?」
「……まぁ」
礼儀正しいし、みんなから尊敬されてなおが元気がないことまで見抜いて……きっと気配りのある大人な奴。
何よりなおが倒れた時に、一番いい対処方法したのは紛れもなくあいつなわけで……
とても俺には適わない相手。
「はい! お疲れ様でした。乾かすからもとの席にどうぞ」
ため息をつきながら向かった席。
腕を組んでかなり冷めた目で俺を見ている……
「なお……」
なおが立っていた。
や……ヤバイヤバイ!!
見付かった一一!!


