「いやー参った!! 急に雨降ってきちゃったよ!! ……て、何してんの?」
なんてタイミングの悪さ。
「近いとはいえ心配だし、雨も降ってきたから迎えに行こうと……」
フラフラになりながら着替えて、傘を手に持った瞬間なおが戻ってきた。
「ぷっ……病人なんだからおとなしく寝なよ。ツッチーは優しすぎるんだよ!」
そう言ってグイグイと押されて、またまた寝室行き。
「ご飯は食べられた? 薬も飲んで」
「うん……なおも風邪ひかないように着替えて。俺の服、適当に着ていいから」
そこから俺の記憶はない。きっとなおがいてくれる安心感と、滅多に飲まない風邪薬のせいで熟睡。


