しかし38度も熱があるなんて知ってしまったら、急に体がだるくなった気がする……
気持ち次第なんだろうけどきつ……。
「ツッチー、大丈夫? 起きて食べられそう?」
「……うん」
フラフラになりながらリビングに行く俺。
「もう一度、熱はかって」
言われまま、熱をはかってみると38度は変わらず。
「私、やっぱり薬買ってくるね」
「もう遅いからいいって!! 危ないから家にいろ」
そんな俺の額に自分のおでこをコツンとくっつけてくるなお。
不意打ちでされてドキッとする。
「心配は嬉しいけど私だって心配なんだよ。ドラッグストアは近いからすぐ戻るよ」
そう言って俺の止める言葉も聞かないでアパートから薬を買いに出かけて行った。
なおの性格なら聞かないか。やっぱり情けない。俺。
なお……ごめん。仕事で疲れてるのにな。


