サイコーに不機嫌なお姫様。




てことで、俺としてはそろそろ次のステップに進みたいんだけど……



でもいつもこの辺で邪魔が……



……………………?



思わず、なおから体を離してキョロキョロ辺りを見回す俺。



「どうしたの?」


「なんでもない!」



き……
きた一一一一一一!!



ついに……
なおと二人だけの甘い時間!!



「……ツッチー。あんた体、熱くない?」


「へ? なおちゃんのかわいさのせいだよ?」



なおはガバッと起き上がり俺の額に手をあてる。



「おとなしく熱はかりな!!」



う……うそ……



「だ、大丈夫だって!! 俺は小学校から高校まで一度も学校休んだことないんだよ! 風邪ひいても無理やり行ってたくらい丈夫なの!!」


「あぁ、いたいた! 真冬なのに半袖着てきて目立ちたいタイプだ?」



ぷっ……図星!!



「ほらっ! とりあえず体温計」



なおに差し出された体温計をしぶしぶ受け取る。



確かに朝から体はだるかった。でもベッドに寝込むほどじゃ……



「一一38度」



………………………。



お……俺のバカ。



結局、無理やりなおに寝室行きを命じられた。