サイコーに不機嫌なお姫様。




相馬が言っていた言葉を思い出す……



喧嘩した後の仲直り……



もう喧嘩なんてこりごりだけど、こんなに愛情が深まるなら……



「や……」



深いキスを繰り返しすぎて、ズルズルと崩れていく彼女。



「なお……寝室、行く……?」



ほてった顔で俺を見つめてくるかわいい姫。



「……うん……」



恥ずかしそうに頷くなお。知らないだろ?



そんな表情されたら、俺の頭の中はクラクラで冷静な判断ができねーよ。



なおを抱きかかえて、ベッドに寝かせる。



「なお……好き」



唇を指でなぞって瞼にキスをした瞬間。俺の中で引っ掛かることが……



動きがピタリと止まる俺。



「ツッチー?」


「雰囲気壊して悪いけど……携帯は? 電源切るか、バイブにして」



ことごとく邪魔され続けた携帯の着信を始末しないと!!



少しは俺も学習能力があるようだ。



なおは笑いながら、携帯の電源を切ってくれた。



気を取り直して、なおの前髪を手ですくって額にキス。自然と目を閉じるなお……



そっと唇にキスをして舌を奥まで入れる。一瞬ビクッとする彼女。



今日こそは



邪魔は入らないから俺のものになれよ……



なお……