やっとつながったと思った携帯も出てくれない。
毎日毎日、なおを考えてる。
曲がったことが嫌いな彼女。俺の表情を見ただけで、何を考えて何を思っているかなんてお見通しなんて
そんなこと、分かる奴はあいつしかいねーよ。
とんでもない勘違いだけど。きっと言い訳なんて嫌いだから……
本気でぶつかっていかないと俺たちは終わってしまう。
なおのいない休日。
つまんねーよ。
お前は友達がたくさんいるから、つまらなくないかな?寂しいって思ってるのは俺だけ……?
「悩んでいても仕方ねー!」
立ち上がって、なおの働いている職場まで行く。あり得ないくらい緊張している俺。
店に入るのを躊躇している俺に後ろから声をかけてくる男。
「あれ? ツッチーじゃん」
あ……なおの男(?)友達の慶一郎。同じ職場って言ってたっけ?
「どうしたの? なおに用事?」
「あーまぁ……」
「もうすぐあがりだから呼んできてあげるよ! 待ってて」
呼んで来てもらったところで、会ってくれるかも分からないけどさ。
完全に弱気な俺。
情けない……


