サイコーに不機嫌なお姫様。




溢れでるなおの涙を拭いて、愛しい目の前のなおの顔を優しく見つめた。



「もう俺たちは一度別れてるから、お前のけじめはついてるだろ」



だからさ……



「純白のドレスを着て俺の……俺だけのお姫様になって?」



勝ち気で


自由奔放で


つかみどころのない


俺の姫に……なってよ?




「わ……私なんかで……いいの?」


「だから私なんかって言うなって!」



涙が止まらないなおをギュッと強く抱き締めた。




「俺はなおの最初で最後の男だって言っただろ? なお……お前の本音を……正直な気持ちを……聞かせて」



涙で震える体。


それでもなおは……一生懸命伝えてくれた。




「う……嬉しい。一生……ツッチーのそばにいたい……隣にいたいっ」




なおの言葉に……


俺の頬にも


涙がつたう……





「なお……愛してる……」



二人で涙を流して、出会いのチャペルで




ソッと唇を重ねた……




本当に……本当に……



心の底から




愛してるよ――……