「あの時は祝福する側だったけど、今度は……祝福される側にならない?」
「え……?」
立ち上がってなおの手をとる。
そして中央奥の十字架を指差して……
深呼吸して……
俺は口を開いた。
「――あそこで俺と永遠の愛を誓って。結婚しよう」
なおの瞳から……
一筋の涙が零れた。
「何で……? 私たち別れて……今日で友達付き合いも終わりって」
「そうだよ。彼氏にも友達にもなれないなら……もう夫しか残ってないだろ?」
これが俺の計画。なおと一緒にいられる最後の手段。
それは
プロポーズをすること。
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